歯石のおはなし
- Q歯石ってなに?
- A歯の表面に付く細菌のかたまりで、1gあたり3億個もの細菌がいます。歯垢のまま48時間経つと歯石になります。ワンちゃんの唾液は人間のよりもアルカリ度が高く、歯石になりやすい性質があります。
- Q歯石が付くとどうなるの?
- A歯肉に細菌が感染し、歯周病の原因になります。2歳以上のワンちゃんの約80%以上が歯周病になっていると言われています。
- Q歯周病はほっといても平気?
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A歯周病が進行すると…
- 口臭や痛みの原因になる。
- 化膿して頬の皮膚からの排膿が見られる。
- 慢性鼻炎の原因になりうる。
- 歯が抜け落ちてしまう。
- Q他にはどんな病気になるの?
- A近年では、歯周病菌が体内にはいることで、心臓病や腎臓病を引き起こすことが知られています。また歯石を誤嚥し、肺炎に陥るケースも報告されています。
- Q歯周病にならないためには、どんな予防法があるの?
- A毎日のケアが大切です。歯ブラシや歯磨きガムはワンちゃんとのコミュニケーションを取るにも大切なことですね。最近では歯石予防用の処方食を食べた約86%のワンちゃんで歯石が軽減したという報告があります。歯の健康は身体の健康でもあります。日常的なケアを心がけたいですね。
- Q歯石が付いてしまったら、どうすればいいの?
- Aたくさん付いてしまった歯石には全身麻酔をかけて超音波スケーリングを行うか、または麻酔を掛けずに簡易歯石除去を行う方法があります。
こんなちゃんには歯石除去がオススメです!
- お口が臭う
- 歯茎が赤い
- 口が痛そう
- 食後に口を気にする
- 飲水に血が混ざる
上記の症状にお心当たりの事がありましたら、歯石が付着して歯肉炎になっている可能性があります。歯石除去により、改善する場合がありますので、是非お気軽にご相談ください。